日本の風物詩として昔から愛されている、打ち上げ花火。
その美しさに魅了される人は多いですが、あの大きな花火の値段は一発いくらなのか、気になったことはありませんか?
また、結婚式や番組で打ち上げ花火を見る機会があり、
プライベート打ち上げ花火の値段は意外と安いのでは?
と興味を持っている人も多いですよね。
そこで今回は、
【物価高】花火一発の値段は?1000発は個人でも打ち上げられる?
実は費用が工面できなくなり、無くなってしまった花火大会も数知れず。
さらに、物価高の影響で花火の値段も変わってきています。
この記事では、
- 花火一発あたりの値段
- 個人で1000発の花火を打ち上げる場合の値段
について、詳しく解説します。
- 打ち上げ花火の一発あたりの値段は?【一覧表】
- 1回の花火大会の値段は総額いくら?【費用内訳】
- 個人で花火を打ち上げられる?1000発の値段を調査!
- 花火の値段はなぜ高騰した?
- 花火一発の値段と楽しみ方まとめ
打ち上げ花火の一発あたりの値段は?【一覧表】
打ち上げ花火の一発あたりの値段を一覧表で紹介します。
打ち上げ花火は「号数」によって大きさが異なり、値段も大きく変わります。
花火の大きさは夜空に咲いた際の直径で表され、大きいほど迫力がある分、値段も高くなります。
【2025】花火の種類別の値段一覧
種類(直径) | 価格帯 | 花火の大きさ・特徴 |
---|---|---|
2号玉 (6cm) | 5,000円~8,000円 | 約60mの花が咲く。小規模イベント向け。 |
3号玉 (9cm) | 10,000円~15,000円 | 約100mの花。一般的な花火大会で使用。 |
4号玉 (12cm) | 20,000円~30,000円 | 約150mの大きな花。中規模花火大会向け。 |
5号玉 (15cm) | 30,000円~45,000円 | 約200mの花。大きな花火大会で使用。 |
7号玉 (21cm) | 80,000円~120,000円 | 約300mの巨大な花。大規模大会のハイライト。 |
尺玉8号 (24cm) | 100,000円~150,000円 | 約400mの大輪。花火大会のフィナーレ向け。 |
尺玉10号 (30cm) | 200,000円~300,000円 | 約500mの超大型花火。特別な大会で使用。 |
スターマイン | 50,000円~数百万円 | 連続打ち上げの花火セット。規模により価格変動。 |
ナイアガラ | 30万円~500万円以上 | 滝のように光が流れる演出。規模により価格変動。 |
- 特殊な色
- 特殊な形
- 音響効果
を加えると、基本価格に10~30%ほど上乗せされることがあります。
例えば、
- ハート形や顔文字などの特殊形状
- 金色や紫色などの特殊色の花火
は追加料金がかかります。
ナイアガラの詳細
規模 | 全長 | 価格帯 |
---|---|---|
小規模 | 10~20m | 30万円~50万円 |
中規模 | 30~50m | 80万円~150万円 |
大規模 | 100m以上 | 200万円~500万円以上 |
特大規模 | 特殊会場 | 1000万円以上 |
1回の花火大会の値段は総額いくら?【費用内訳】
実際の花火大会では、花火代だけでなく様々な費用がかかります。
例えば、約1万発規模の花火大会では、総額が5000万円~1億円にもなることがあります。
費用項目 | 全体の割合 | 詳細 |
---|---|---|
花火代 | 40~50% | ・花火の玉代 ・特殊効果の追加料金 |
人件費 | 20~30% | ・花火師の技術料 ・補助スタッフ人件費 ・当日の現場スタッフ |
安全管理費 | 10~15% | ・消防署への申請費用 ・警備員の配置費用 ・安全対策機材のレンタル料 |
会場設営費 | 10~15% | ・打ち上げ場所の整備 ・観覧席の設置 ・仮設トイレの設置 |
許可申請費 | – | ・各種行政手続き費用 ・保険料 |
物価高の影響で、特に原材料費(火薬や金属粉)が高騰しています。
そのため、2023年から2025年にかけて花火の値段が約15~20%ほど上がったと言われています。
輸入に頼る原材料が多いため、円安の影響も受けやすい業界のようです。
個人で花火を打ち上げられる?1000発の値段を調査!
「個人で花火を打ち上げられるの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
結論から言うと、許可を得れば個人でも打ち上げは可能ですが、様々な制約があります。
個人での打ち上げに必要な手続き
- 火薬類譲受許可証の取得
- 都道府県の公安委員会に申請
- 取得には講習受講や試験合格が必要
- 消防署への届出
- 打ち上げ計画書の提出
- 安全対策の詳細な説明
- 土地所有者の許可
- 打ち上げ場所の使用許可
- 周辺住民への事前説明
- 保険加入
- 損害賠償保険への加入は必須
これらの手続きを個人でするには、1~3ヶ月ほどの期間がかかることが一般的です。
また、技術面でも素人が安全に打ち上げるのは難しいため、プロの花火師に依頼する費用も予算に組み込む必要があります。
プライベート花火1000発の値段は?
プライベート花火1000発といっても、どのような花火を選ぶかで値段が大きく変わります。
あくまでも一例ですが、参考までに紹介します。
- 小型花火(2~3号玉)中心の場合
- 花火代:約500万円~800万円
- 人件費・設備費:約300万円~500万円
- 許可申請費用:約50万円~100万円
- 合計:約850万円~1400万円
- 中・大型花火(4~5号玉)を含む場合
- 花火代:約1000万円~1500万円
- 人件費・設備費:約500万円~800万円
- 許可申請費用:約100万円~200万円
- 合計:約1600万円~2500万円
個人で打ち上げる場合、地元の花火業者に相談して、セットプランを提案してもらうのが一般的です。
結婚式で打ち上げ花火をする場合には、総費用は各結婚式場のプランの値段により変わってきます。
個人での手配は大変で現実的ではないため、プライベート花火を上げている人の多くは「ふるさと納税」を利用しています。
花火の値段はなぜ高騰した?
花火の値段はなぜ高騰したのか、考えられる要因を紹介します。
- 原材料費の高騰
- 火薬類(主に中国から輸入)
- 金属粉(ストロンチウム、バリウムなど)
- 紙管や包装材
- 輸入花火と国産花火の価格差
- 国産:品質・安全性が高いが高価(同じ号数で1.5~2倍)
- 輸入品:比較的安価だが品質にばらつきがある
- 日本・世界における有名花火技師さんの花火は高価と言われている
- 季節や需要による価格変動
- 夏季(6~8月):需要増で10~15%高め
- オフシーズン:割引価格で提供されることも
- 物価高騰の具体的影響
- 2023年~2025年:原材料費高騰で約15~20%上昇
- 輸送費:コンテナ不足や燃料費高騰で約10%上昇
- 人件費:花火師の高齢化で技術料が上昇傾向
まとめ:花火一発の値段と楽しみ方
花火一発の値段は、小さな2号玉で5,000円程度、巨大な10号玉で約30万円と、大きく幅があります。
近年の物価高騰により、花火の値段も上昇傾向にあります。
そのため、
- 協賛を募る
- 有料席を設ける
などの工夫をして、花火大会を継続している地域も多くあります。
個人で1000発もの花火を打ち上げるには、許可申請や安全管理など様々なハードルがあります。
数10発~100発規模なら「ふるさと納税」を利用することで実現可能です。
※本記事の価格情報は2025年3月時点のものです。地域や時期、業者によって価格は変動する場合があります。